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[第51回] 2008/9/30UP
様々なイベントや新施設誕生などで、常に目が離せないみなとみらい21地区。 我ら「みなとみらい調査隊」がその裏側に密着取材します! |
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みなとみらいを中心とした“港町ヨコハマ”で開催される「横浜トリエンナーレ2008」。日本最大級の現代アートの祭典で、世界各国25地域73名もの作家の作品が体感できる世界的な美術展に調査隊は潜入した。
「トリエンナーレ」とは、イタリア語で「3年に1度」を意味し、「ビエンナーレ(2年に1度)」とともに数年おきに開催される大規模な国際美術展の名称として使われている。
2001年から始まった「横浜トリエンナーレ」は今回が第3回展。横浜臨海部の歴史的な価値のある港湾施設や倉庫などを活用し、横浜の街中でもアート作品が展開される大規模展である。横浜市開港150周年・創造都市事業本部の今村さんによると、「ボランティアスタッフや応援イベントなど市民との協働を大切にしながら、横浜らしいトリエンナーレを開催することで、横浜市が進めている文化芸術による街づくり『クリエイティブシティ横浜』の取り組みを国内外に発信すること」を目的にしているのだそうだ。総合ディレクターの掲げるテーマのもと、世界各地より60〜70人の作家を選定し、横浜の空間や個性を活かした最先端の現代美術を展示するほか、会期中はワークショップやパフォーマンスなどのイベントを開催するなど「芸術の祭典」としてにぎわう。
9月13日から11月30日まで開催される横浜トリエンナーレ2008の総合ディレクターである水沢氏が設定したテーマは「TIME CREVASSE(タイムクレヴァス)」(日本語に訳すと「ときの裂け目」)。会場の1つとして新たにオープンしたばかりの新港ピアでは、広い空間の中央通路両側に数多くの作品が展示されているが、これらの作品と今回のテーマなどについて、横浜トリエンナーレ事務局広報担当平さんに伺った。
「今回のテーマである『TIME CREVASSE』には、日常の時間感覚に楔(くさび)を打ち込むような衝撃を与えるというような意図があります。ランドマークプラザにある作品『落っこちたら、受け止めて』などが代表例です。そこには、大きな吹き抜け空間に9メートル近くの飛び込み台とプールを出現させた意外性と、少年が今まさにプールに飛び込もうとしている瞬間を見事に切り取った作品です」と語ってくれた。また、今回のトリエンナーレでは、多くのパフォーマティブ(その空間で繰り広げられる音や歌、ダンス、光、映像などのパフォーマンス)が展開されているが、平さんによると、作品の一部ともいえるパフォーマンスの瞬間など、その場の限られた時間や空間を共有しながら、作品を作り上げる過程なども体感できることが特徴となっているのだそう。世界で数々の国際展を手掛ける総合ディレクターの水沢氏と、日本人を含む5人のキュレーターは、限られた予算と時間の中で何度も議論を重ね、斬新な切り口と個性で今回のテーマを様々な手法により表現してくれる作家を各国から招いている。「現代アートは難解と思われがちですが、いろいろな作品を通じて、見る方が様々な感性を呼び起こしてみてください」と平さん。その言葉どおり、会場に行って実際に作品の前に立ってみると作品の発する「ときの裂け目」というものがわかった気にさせられるから不思議だ。


ランドマークプラザの作品『落っこちたら、受け止めて』のプールには本物の水が張られている。水の管理は作品の一部なのでごみや汚れに気を使っているようだ。多い日で実に1日数回、見回りをし交換しているそう。
(〜10月26日まで)
今回のトリエンナーレの会場は、新設された新港ピア、横浜赤レンガ倉庫、BankArt Studio NYKのメイン会場のほか、大さん橋、運河パーク、ランドマークプラザ、三渓園と7つの会場がある。




会場各所では、大量のシャボン玉が空間を舞っている。1分間に1万個を創り出すのだそうで、港とシャボン玉がとてもマッチ!懐かしくて、幻想的なパフォーマンスが見られる。これも作品の1つ『Memorial Rebirth』
会場間の移動には、トリエンナーレカラーにラッピングされたシャトルバス(無料)や、港ならではの交通機関水上バスが便利。水上バスは、同時開催されているトリエンナーレ応援アートイベント「黄金町バザール」行き(有料500円)も運行している。また、チケットは2日間有効なので、アート鑑賞とあわせてみなとみらい21地区で開催されている様々なイベントを楽しむこともできる。
平さんは、「朝一番で三溪園会場を訪れて、日本庭園と現代アートの見事な融合にゆっくり向き合って鑑賞してから、午後に新港ピアやBankArt Studio NYKなどみなとみらい周辺のエリアへ移動し、若くエネルギッシュな作品を体感するコースがお勧めです。気になった作家や作品については、ハンディガイドブックやイヤホンガイド(ともに有料)が準備されているので、解説を確認してみると作品の違った一面が発見できるかもしれません」と楽しみ方を教えてくれた。また会場には、展覧会マークをモチーフにしたバック、缶バッチ、Tシャツなどのオリジナルグッズを販売するアートショップなどもある。
最後に今回のトリエンナーレの意気込みと今後の抱負を今村さんと平さんに伺った。
「今回も横浜市内外多くの皆様に、ボランティアスタッフとして参加していただき支えられています。今後とも国際的な現代アートの展覧会を通じて、横浜市の魅力や、街づくりを国内外に発信し続けるとともに、より一層市民に親しまれ、支えられる展覧会になるよう努力していきたいと思います」と今村さん。
また、平さんは「3年に1度の国際的な現代アートの展覧会です。“アート”に興味のある方も、あまり興味のない方も、とにかく会場に足を運んでもらいたいですね。たくさんの作品を観て、感じて、アートに関心を持っていただくきっかけになればと思います。期間中は様々なパフォーマンスやイベントも開催されますので、ホームページや携帯サイトでぜひチェックしてください」と熱のこもったPR。
街がアートに染まる横浜トリエンナーレ!ぜひ皆さんも芸術の秋にみなとみらいでアートのお祭りを気軽に体感してもらいたいと感じた調査隊でした。

| 会期 | 2008年9月13日(土)〜11月30日(日) 10:00〜18:00(入場は17:00まで) |
| 会場 | 新港ピア、横浜赤レンガ倉庫1号館、ランドマークプラザ、運河パーク、日本郵船海岸通倉庫 (BankART Studio NYK)、三溪園、大さん橋国際客船ターミナル ほか |
| 入場料金(当日券) | 一般1,800円 大学生1,300円 高校生700円(中学生以下無料) ※チケットは、期間中の2日間有効 ※団体(20名以上)チケット有 ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者の方1名は無料 |
| URL | 公式ホームページ www.yokohamatriennale.jp
携帯サイト yokohamatriennale.jp |
| TEL | 日本語 03-5777-8600 又は 050-5541-8600 (8:00〜22:00) English 03-5405-8686 (9:00〜18:00) |