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障がいをもつ人とそうでない人の垣根をとりはらうコミュニケーション・スポット |
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![[写真]代表の服部一弘さん](/chousatai/28/img/chousatai_pic_28_ch1_01.jpg)
車いす生活になってからもアクティブに活動する服部さん。バイク仲間と浅間のロッジへ行ったり、海外旅行をしたり。自然の中で過ごすのが大好き。 |
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「この店は障がいをもつ人や健常者、高齢者などいろいろな人の交流の場なんです」と話すアニミ代表の服部一弘さんは、笑顔が似合う明るく快活な雰囲気の人。ご本人自ら1986年に北米を旅行中、交通事故に遭い、現在は車いすで生活している。 「世界的に人口の3〜5%は障がいをもつ人。つまり100人に3〜5人です。なのに僕たちが街中で彼らを見かけることはとても少ない。これは本人たちが外へ出ないことや、たとえ就労していても一般社会と切り離された場所で働いているからだと思う」。障がい者にもっと職についてもらおうという社会的な動きがあるとはいえ、障がい者も健常者もお互いの存在に慣れていない現状ではムリがでるのは必至。彼らがいろいろな人と触れあいながら働ける場として、そして相互の理解を深める交流スペースとして、情報コミュニティカフェ「あにみ」が生まれた。
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バリアフリーは今でこそ当たり前になったといえるが、それまでは外出するにも苦労が多かったという。「日本でバリアフリーが充実してきたのは2000年頃から。みなとみらいは施設等の充実度では世界でもトップクラスといえます」と服部さん。受け入れ環境が整備されているとは、障がいをもつ人たちが働きやすい環境ということ。加えて企業も多いため、アニミの活動を知ってもらうにも好立地。協賛支援企業も増えつつあるようだ。 |
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特別な気遣いは無用。「ごちそうさま」と笑顔で伝えることも“交流”になる |
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![[写真]人気メニューのタコライスとカレー](/chousatai/28/img/chousatai_pic_28_ch2_01.jpg)
人気メニューのタコライスとカレー。特にルーに改良を重ねたキーマ風カレーはコクと旨みにキリリとした辛さがきいてかなり美味!ごちそうになった調査隊も「会社がもっと近ければ…」とつい思ったほど。 |
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お客さんは、観光客、ビジネスマン、買い物や散歩途中の人、高齢者施設から訪れる人など、みなとみらいという土地柄を反映してさまざま。中でもパソコン利用料が安く、おかわり自由のソフトドリンクも種類が多いのでビジネスマンのリピーターも多いとか。スタッフには障がい者も健常者もいて、どこにでもあるカフェのように普通に仕事をしている。特別な会話を交わすわけではなく、オーダーをとり、サーブすることがここでの“交流”。それが障がいをもつ人が社会に慣れ、また健常者も彼らの存在に親しみをもつ一歩につながってゆく。さらに、こうしたお店の運営以外にも、障がいをもつ人や高齢者が講師を務めるバリアフリー講座の開催、横浜市内のバリアフリーマップ作成といったバリアフリー教育事業やまちづくり事業など、障がい者の立場からの視線での幅広い活動を展開している。
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服部さんがアメリカを一人旅した6年前。坂道で車いすが転倒し、服部さんが起きあがって体勢を立て直しているとしばし様子を静観していた男性が「May I help you(お手伝いしましょうか)?」と声をかけてきた。「日本で同じ状況だったら、とっさに人がやってきて助け起こしてくれるでしょう」。それは確かに親切な行為ではあるけれど、同時に“保護される側の自分”を意識させられる。「アメリカでの対等な関係性が嬉しかった」と話す服部さんの言葉に、相手を特別視せず同等の立場で接する大切さを教わった気がした。 |
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めざすは多様な人びとが混じり合った美味しい「まぜごはん社会」 |
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![[写真]ヨセミテ公園のキャンプ風景](/chousatai/28/img/chousatai_pic_28_ch3_01.jpg)
ヨセミテ公園のキャンプ風景。飛行機に乗るのも初めてという人たちも多数参加。大変なことも多かったけれど、何ものにも代えがたい貴重な体験を得た旅。 |
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アニミでは障がいの有無に関わらずみんなで楽しめるスポーツ大会やコンサートなど多彩なイベントも開催している。中でも好評なのがアメリカのヨセミテ公園や丹沢で2003年から毎年行われているキャンプ。便利な都会から離れた大自然の中、障がいをもつ人もそうでない人も自分にできることを精一杯実行し、格別のビールで喉を潤す。“ひと”の多様性に触れて自分の存在を改めて見つめ直したという声もあり、ほかのツアーではできない経験に惹かれ何度もキャンプに参加する人もいるそうだ。
最後に理想の社会像をたずねると服部さんは「白米だけでなくいろいろまざった『まぜごはん社会』」と韓国のとある大学の学食での光景を話してくれた。「障がいのある人だけでかたまることなく、あっちでご飯を食べてる人もいれば、こっちでは健常者の学生を電動車いすの後ろに乗せて遊んでいる(笑)。お互いわだかりも遠慮もなく、いいなぁと思いましたね」。残念ながら日本でこんな場面に出会える機会はまだ多くはない。みなとみらいのアニミから広がってゆく美味しい「まぜごはん社会」。今後が楽しみだ。
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前述した服部さんのアメリカ一人旅を支えたのが、オートバイを3輪に改造した1500CCの「トライク」。アニミではこのトライクのほか、一般バイクからサイドカーへの改造などの請け負い窓口も行う。好きなときに自由に旅することができる「足」があれば、障がいをもつ人の世界はもっと広がるだろう。 |
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