みなとみらい調査隊 [第25回] 2006/4/30UP
様々なイベントや新施設誕生などで、常に目が離せないみなとみらい21地区。我ら「みなとみらい調査隊」がその裏側に密着取材します!
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[指令] 帆船日本丸の秘密を調査せよ!
みなとみらい21地区で一般公開されている日本丸は、昭和5(1930)年に誕生した商船学校の練習帆船。現在は総帆展帆や船の生活体験ができるよう、平水区域の現役の帆船としての資格を有しつつ保存・展示されている。距離にして地球45.5周を航海したという日本丸に調査隊が潜入!普段知ることのできない日本丸の秘密を、大西船長にうかがった。
[報告]1 工夫と思いやりがいっぱい!76歳の日本丸
[写真]古くなった太いロープはタワシのように
古くなった太いロープは、ほぐして雑巾に使われる。またヤシの実の殻は、タワシのように甲板をゴシゴシこする掃除用具に。
外洋訓練用に誕生した日本丸は年齢にして76歳だ。第二次世界大戦中には緊急物資の輸送や、戦地に残る日本人を迎えに行く活動にも参加。戦後再び練習船として復活してからは練習生を乗せて、日米を何往復も航海してきた。帆船での船旅は何ヶ月もの日数がかかるので、皆が気持ち良く、怪我なくすごせるようにたくさんの工夫が施されている。
例えば、古くなったロープは雑巾として再利用。また、練習航海先のハワイで手に入れたヤシの実は、半分に割った殻を甲板掃除用のタワシとして使う。ヤシの実のココナッツオイルが甲板のワックスとして役立つので、他の船にも譲ったりしたそうだ。かつて練習生として日本丸に乗船した大西船長は「互いを思いやってこそ本当の船乗りだ」と言う。安全に航海できるように、細かなところにも気遣いある工夫がいっぱいだ。
調査隊's VOICE
船内の寝室を覗くと、毛布が花の形に整えられていた。室内担当の船員さんが「菊」の形をかたどって整えたものだという。船内に潤いを与える気配りが隅々にも行き届いている証拠だ。海洋教室で疲れた参加者をほっと笑顔にさせてくれるベッドメイクだ。日本丸を訪れた際にはぜひチェックを!
[報告]2 守り神はなんと、唐草模様。
[写真]日本丸の船首に鮮やかに輝く守り神は「唐草模様」
日本丸の船首に鮮やかに輝く守り神は「唐草模様」。ツル草の絡まる模様は、船が無事に航海できるよう、魔除けの意味を持つ。
船のマストを支える大事な部分・船首部バウスプリットの付け根にはその船の守り神が装飾される。日本丸の守り神は黄色い「唐草模様」だ。また船内の秘密扉には航海の無事を祈って神棚が祀られている。航海の安全を守っている物は他に何でしょうか、と尋ねると「実はこれだけではないんですよ。本邦初公開。日本丸の安全航海の秘密をご紹介しましょう」と大西船長。
甲板から1階また1階と下り、大西船長の後について船の一番底まで行くと、そこにはなんと大量の鉄くずが。「これはバラストと呼ばれる鉄くずで、荒海の航海にも船がひっくり返らないよう、船の安定を保つために船底に積まれているものなんです。バラストは約817t。さらにその下には二重底になっており、水と燃料タンクになっています。」狭い船内のあらゆる部分が有効利用されているんですよ、と大西船長も誇らしそう。安全な航海は智恵と工夫が生み出したものなのだ。
調査隊's VOICE
大西船長はこれまで練習帆船新日本丸(日本丸の娘)や汽船練習船の銀河丸・青雲丸の船長をしてきた。中でも日本丸への思い入れが特別に深いという。「日本丸は私にとって、故郷やお母さんのような存在。力を合わせれば人の力は無限大になる、と教えてくれた帆船です。」
[報告]3 帆船でゆったり感動の太平洋へ。マンボウや海坊主との遭遇も?
[写真]大西船長
にこやかに語る大西船長
日本丸の練習生としてまた航海士として様々な体験をしてきた大西船長は、航海中の甲板で開催された運動会や、皆で釣ったマンボウも良い思い出だという。その船長も1、2度しか目撃したことのない「グリーンフラッシュ」は、太陽が水平線に沈む直前に緑色に輝く不思議な現象。「甲板へは当番制で見張りに立つのですが、この時ばかりは乗組員全員に連絡して教えてあげるんですよ。」皆で分かち合うと感動もひとしおだ。また、海には船長がまだ目撃したことのないモノも棲息する。「海坊主」だ。
船乗りたちの間では、海に恐ろしい海坊主が棲んでいて、夕暮れ時には人をさらうと信じられているのだ。そのため、30分刻みで定期的に鳴らされる船上の鐘は、夕刻だけ特別な方法で時を告げる。海坊主が最も活動する夕刻に、彼の時間感覚を狂わせるのが目的だ。一体どのように鐘を鳴らすと、海坊主が襲ってこないのだろうか。その方法は日本丸を訪れた際、大西船長に聞いてみよう。それまでのお楽しみ。
調査隊's VOICE
日本丸の保存には船長をはじめ、12人の船員さんやボランティアの皆さんが従事している。冒険のステージ・日本丸に会いに、みなとみらいへ出掛けよう!
【Data】
帆船日本丸
住所:横浜市西区みなとみらい2-1-1
TEL:045-221-0280(帆船日本丸記念財団)
開館時間:午前10時〜17時 ※7〜9月の金・土・日・祝日は18時30分迄。入館は30分前迄
休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館し、翌日休館
料金:入館料高校生以上600円、小・中学生300円、65歳以上300円
(日本丸とマリタイムミュージアム共通券)※毎週土曜日は高校生以下無料
交通アクセス:みなとみらい線「みなとみらい」駅またはJR「桜木町」駅下車、徒歩5分
オフィシャルホームページURL:http://www.nippon-maru.or.jp/

おすすめイベント: 4/29(土・祝)5/5(金・祝)・28(日) 総帆展帆(そうはんてんぱん)
5/3(水・祝)〜5(金・祝) GWファミリーフェスティバル。缶バッジ作り、船長服での記念撮影も開催。
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