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アメリカ出身の"彼女"の名は「ルーシー」 |
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大小2羽のカモメが大きく翼を広げた様子のデザイン。イベント時にはライトアップや風船などで楽しげに様変わりする |
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大ホールの舞台正面にそびえるオルガンは、ボストンにあるC.B.フィスク社の建造によるもの。ゆるやかで優しげな曲線を描き、女性的な雰囲気を醸すこのオルガンは「ルーシー」の愛称で呼ばれ、人々から親しまれているそう。ラテン語で「光」を意味するこの言葉は、まさに輝くような明るい音色のイメージそのもの。そしてその光で日本の未来、みなとみらいを照らし続けて欲しいとの願いを込めて名づけられたのだとか。
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港・ヨコハマをイメージしてカモメの彫刻が施されていたり、日本的な格子があしらわれていたりと、随所にこだわりが垣間見えるルーシーのデザイン。鳥居の形を意識したというその全体像は、港=海の玄関という意味合いを持つと同時に、アメリカ人から見た日本の印象の表れともいえそう。 |
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「ルーシー」の内側にはパイプがびっしり! |
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幾重にもパイプが連なる「ルーシー」の内部。低い音色をここで聴くと、まるで地響きのよう! |
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縦横それぞれ12mの巨大な表面に見えているパイプは、全部で4623本のうちのごく一部。裏側には3.6mもの奥行きがあり、4階建ての構造となったそのスペースには、材質も形も大きさも異なるおびただしいパイプが林立している。これらのパイプを巧みに操り、様々な美しい音色を奏でるのがオルガニストだ。ホール専属オルガニストであり「ルーシー」の名づけ親でもある三浦はつみさんと、横浜みなとみらいホール企画室主任の中村牧さんにお話をうかがった。
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聴衆客だけでなくコンサートスタッフにも愛されるルーシー。内部の大きな木製パイプには、海外からの演奏者らが書き残していったメッセージが無数にある。その多くが「I love Lucy!」などルーシーを褒め称える内容だ。 |
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「ホールそのものが『ルーシー』を含んだ楽器」 |
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今回お話をうかがったオルガニストの三浦はつみさん(左奥)と企画室主任の中村牧さん(右手前) |
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「私たち自身も、オルガンという楽器がどれほどの可能性を持っているものなのか、まだわからないんです」と、おふたりは意外にも口をそろえる。開館当初と比べると、ルーシーの音色が確実に変わってきているのだとか。
「音色もそうですし、音の響き方や聴こえ方もそう。何度も弾かれ、そしてホール自体が何度も使われてくるうちに、心が宿ってくるのでしょうね」とにこやかに語る三浦さん。
「ホールとは、そうした意味で“育つ”ものだと私は思います。演奏者やお客様、そしてルーシーが日々変化し、ホールが育てられてゆく。ホールもひとつの巨大な楽器なのかもしれません」と中村さん。ルーシーの気持ちがわかるのでは?の質問に「だいたいわかりますね(笑)。今度ルーシーの本でも書いてみましょうか」と調査隊を笑わせた。
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「せっかくですから、どうぞ弾いてみてください」とのお言葉に甘え、緊張気味に鍵盤へ指を置く調査隊。ルーシーの鍵盤は3段だが、オルガンによっては4段にも5段にもなるものも。パイプオルガンの音が最も美しく聴こえるのは2・3階席の後方だそうなので、今後の参考にしてみて。 |
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